
上野のシャンシャンのおかげ?
中国成都のパンダ基地「成都大熊猫繁育研究基地」が最近テレビでもよく取り上げられるようになりました。
そのパンダ基地のある成都から高速鉄道で世界遺産のまち都江堰にもちょっと足を延ばし、他のパンダ施設や歴史と自然を体感できる世界遺産を見学した記録の後半です。
パンダの野性化訓練施設でもある熊猫谷を見学した前半
の続きです。
都江堰景区へのアクセス
熊猫谷の見学後、約束の時間をちょっとすぎて少し不安になった頃、行きのタクシーが無事迎えに来てくれてホッと一安心。
・・・したのも束の間、超ぶっ飛ばし運転でヒヤヒヤしながらなんとか世界遺産となっている都江堰景区に到着!
ちなみに高速鉄道の都江堰駅から都江堰景区に直接行くには駅から离堆公園行きのバスが出ています。

4番か9番のバスで40分~45分くらいかかるようですが、タクシーだと15分(20元くらい)でした。
車を降りると、人がほとんどいなかった熊猫谷とは打って変わって平日なのにすごい人で賑わっていました。

上の写真の奥の建物は「南橋」で、この先に古い町並みやお店が立ち並んでいるそうですが(楽しそう!)、まずは紀元前から工事が始まったという堤防や吊り橋を見てみたいのでチケットを買って公園の中に入ってみます。

入場料はパンダ基地より高く90元、子どもは半額でした。
パンダ基地と違って、パスポート等を見せなくても子ども何人というだけで安いチケットを売ってくれましたよ。

まずは工事に携わった偉人たちの像が立ち並んでいます。
川の氾濫を防ぐために完成まで何百年もかかったいう大規模な工事は2千年以上前(紀元前256年)に始まったそうです。
像を見ながら子どもの方が三国志のどうしたこうしただ・・・などと詳しく肩身の狭い母・・・(^-^;

やっぱりここもパンダ土産がいっぱいありました(値段は基地と同じくらいかな?)。

まっすぐ進むとある伏龍観という建物に階段を上がって入ります。

赤に水色が意外に素敵。

ここから見える宝瓶口という取水口から成都平原に水が引き込まれていくのだそうです。


思っていたよりもずっと広くて大きいので、有名な吊り橋まで行くのにカートを利用しました(片道10元)。

カートに乗るとあっという間に有名な吊り橋、安潤索橋の入口に到着しました。反対側にはダムマニアが好きそうな堰堤(というのでしょうか)も。

パンダ基地にも吊り橋がありますが、中国って吊り橋がスタンダードなのでしょうか?


約500メートルとかなり長そうですが渡ります。

思ったより揺れは少ないですが(タイミングかも)

すぐ下の川の流れは早い~!

これは幼児を連れて渡るのは私には無理かも・・・(^-^;
橋を渡ると、また雰囲気が変わり山の中という雰囲気です。

ここからこの対岸の山側を通って、もと来たところまで1周して戻ることに。
少し行くとこの工事を指揮した李親子が祀られているという二王廟というところに着きました。

ここも四川大地震ではかなり被害を受けたそうですが、すっかりきれいに修復されていました。


この先は松茂古道というさらなる山道でした。いつまで山が続くのやらと少し不安になってきます。

まだまだ登って行きます。
思ったより距離があって登りが続き、帰りの電車の時間も気にしながらかなり早足で進みました。


気持ちいい自然の中でおやつ?休憩したかったのに時間がなくて素通りです。

山道を登るのに担いで歩いてくれる、金比羅参りにいる、かごやさんみたいな人もいます。
まだ終わらないのか~と思いながらゼイゼイ歩いていると玉塁関という景色が開けたところに到着!

さっきの吊り橋があんな遠くに!

偉大な山々の景色や、川の流れ、紀元前から工事してきたという堰を眺めていると、頭がぐるぐる~となったのと同時に胸がいっぱいになってしまいました(^-^;

あの山の奥には野生のパンダさんもいるのかなぁ?
が、しかし電車の時間が迫ってきて、ゆっくり感傷的になっている場合ではなかった(^-^;
ここからはやっと下りで、下り出すと早いです。

下の古い家並みが見えてきて、そこを通り過ぎるともう出口はすぐでした。


本当はこのあと、古い町並みのお店群(下の写真の右側にちらりと見えるところ)を見て南橋経由で帰る予定でしたが、もう切符を買ってある電車の時間まで残りわずかということで今回は諦め

客待ちしていたタクシーに乗って都江堰駅へ急ぎます(何も言わなくてもメーターで行ってくれました(20元くらい))。
それにしてもここの山道の長さは予想外でした。。。
地球の歩き方にもおすすめルートとしてさらっと出ていましたが、このコースを2時間くらいで回るのは結構な健脚が要求されます!
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ツアーなどで立ち寄ると山側はいかないのかもしれませんが、山側も人が少なくてとってもおすすめです。
タクシーの窓に貼ってあったパンダシール(ちょっと怖い?)。

無事なんとか間に合う時間に駅に着き、外の売店で1元のアイスを買ってほっと一息。

こういった棒アイスがどれもちょっと懐かしい味でとっても美味しかったです(^-^)
駅の待合室で流行っていた、20元のマッサージ椅子が並んでいるところです。

広々としてきれいな駅です。

列車に乗ってほっと一安心。

今回の車両は今までのなかで一番綺麗で広かったです(だけど値段は行きと同じ10元)。

ホテルのある地下鉄駅、天府広場の地下街に戻ってきました。

滅多に見られないいろんなものを見た夢のような一日だったねぇ~とホテルで一服。

都江堰は青城山(ロープウエイで登ったりもできる)も世界遺産として登録されています。
青城山観光も是非行ってみたかったのですが残念ながら今回の日程はここでタイムアップ、次回への宿題となったのでした。
