中国・成都から高速鉄道で30分ほどの場所にある都江堰。
高層ビルだらけの成都からあっという間に景色が変わり、山々がそびえ川が流れ、大自然を体感できます。
パンダ施設があることで興味を持った都江堰ですが、世界遺産にもなっている、紀元前から何百年もかけて完成した古代水利施設(洪水防止と灌漑のための施設)で有名なところでした。
この世界遺産のある地域、都江堰景区と、そこからすぐ近くにある「成都大熊猫繁育研究基地」の野性化訓練施設でもある通称「熊猫谷」に成都から日帰りで行ってみました。
都江堰にあるもうひとつのパンダ施設、パンダ抱っこやボランティアができる「熊猫楽園」についての記事はこちらをどうぞ。
世界遺産 都江堰 离堆公園と熊猫谷
もともとは白浜のアドベンチャーワールドで、パンダの野性化訓練施設についての説明書きにあったことから興味を持った、この都江堰という場所は世界遺産にもなっている古代水利施設が有名です。
リゾートホテルもあって、こんな素敵なホテルも!
シックスセンシズ青城山(トリップアドバイザー)
ところで「都江堰」とは鉄道駅や長距離バスターミナルなどの駅名でもあり、街(市)の名前ですが、水利施設などの世界遺産そのものを「都江堰」ということもあるようで、地球の歩き方やwikiでもそう表記されています。
でも現地では、世界遺産のある場所は「都江堰景区」と表示され、バス停は「离堆公園」と公園の名前で表示されています。
タクシーに乗る時もそれで通じましたのでご参考までに。
さて、百度地図で調べてみると、熊猫谷から都江堰景区(离堆公園)までは車で18分と案外近い!
ということで一日で両方見ることにして宿泊していた成都中心部から日帰り決行です。
成都から熊猫谷への行き方・アクセス方法
熊猫谷へ行くには成都市内からは高速鉄道が早くて便利です。
バスでも行けるようですが時間がかかるので高速鉄道の方がおすすめです。
高速鉄道は主に地下鉄2号線の犀浦駅から出ていて都江堰駅までは20分くらいで着きます。
新幹線のような車両で200キロ近いスピードであっという間ですが、料金は10元という安さです。
電車の時間はCtripというサイト(日本語)で調べることができるので便利です。
手数料はかかりますがCtripでそのまま予約しても良いですし、駅で日にちと時間、列車番号、乗降駅を書いたメモを駅の窓口で出せば普通に購入できます。
ただ売り切れる場合もあるので、前日までに購入するか予約しておくことをおすすめします。
成都では地下鉄があっという間にどんどん整備されてますます便利になっていました。
いつもお世話になっている路線図へのリンクはこちらです⇒成都地下鉄路線図
Ctripでの切符の予約や受取方法などの詳細は下の熊猫楽園の記事に書いていますのでよろしければどうぞ。
同じ都江堰にある、パンダと写真撮影や飼育員ボランティアができる熊猫楽園はこの一つ先の青城山駅からバスですぐですが、熊猫谷は都江堰駅の方が近いです。
高速鉄道の都江堰駅から世界遺産の离堆公園までは、9番や4番のバスが運行されていて一本で行けますが、熊猫谷行きのバスは駅からは出ていませんでした。
この辺はあらかじめ織り込み済みなので、タクシーに乗るつもりでしたが
相変わらずのすごいタクシーの客引き軍に圧倒されつつ・・・メータータクシーを探すのも大変そうなので値段交渉してタクシーに乗り込みます。
40元、15分ほどであっという間(めちゃくちゃぶっ飛ばしてた(^-^;)に山のふもとのようなところにある熊猫谷に着きました。
降りる前にタクシーの運転手さんが「帰りも迎えに来ようか?」と聞いてくれたので、一瞬迷いましたが周囲のあまりの何も無さぶりにちょっと不安になり、時間を決めて迎えを頼んでおきました。
「成都大熊猫繁育研究基地 都江堰繁育野放研究中心」通称 熊猫谷です。
成都基地の施設なので、入口は同じです(^-^)
カンフーパンダもいつもいるね。
入場料は成都の繁育研究基地と同じく大人58元、子ども29元でした。
熊猫谷にいるパンダたちと施設の様子
パンダの数も少ない熊猫谷(20頭もいないくらい?)は、ほとんど観光客がいませんでした。
たまに観光バスに乗ってきたのか団体が来て、短時間でいなくなる・・・という感じです。
そんな熊猫谷ですがトイレは成都基地と同じく最先端?の美しさでほっとひと安心です。
トイレ前に何故かあるソファとテレビ(成都基地にもある)。
入口近くにインフォメーションがあり、お土産やアイスなどを売っていました。
ここから山のなかをテクテク歩いていくとパンダ舎があるようです。
とっても空気が気持ちよくて、ハイキングに来たみたいです(^-^)
こういうところ好きなんです。
成都基地や熊猫楽園だと、歩いていると園内を走行するカートに轢かれそうになるのですが(^-^;、ここはカートもないので安心して歩けます。
成都基地と同じようなデザインの休憩所のようなところもあり(昼時はここで休憩しているひと多し)
カフェもありました。
この熊猫谷、パンダの野性化訓練施設ということではありますが、今はここにいるパンダ全部が野性化訓練を受けているわけではないようです。
行った日は、最初にあるパンダ舎 1号別荘は工事中で、入れないようになっていました。
ここには映画で有名なパンダ、ウーイー(五一)がいるというと聞いていましたが結局見ることはできませんでした。
今回の一番の目的は、最近成都の基地からこっちに移動になった永浜(白浜アドベンチャーワールド生まれ生まれのパンダ)に会うことだったのですが、少し先の2号別荘に着くと、一番最初の運動場にいました!
以前成都基地にあった看板がそのままありました。
永くん久しぶり!!静かで良いところだねぇ~とつい話しかけ・・・
暑い日だったのでお風呂(池)にも入っていた永浜です。
アドベンチャーワールドで永浜たちに会わなかったら、こんなところまで来る機会はなかったかもしれないなぁと不思議な気持ちでした。
ちょうど釣りタイム(飼育員さんが棒の先でおやつをあげるトレーニング)に遭遇できラッキーでした。
でもここのパンダ釣りはトレーニングというわけじゃないのか、棒でおやつをあげている感じ(´∀`)
成都基地だとパンダを立たせているけど、ここではこんなリラックス姿勢です(^-^)
一度に3個もほおばるこの子・・・。
親子(3頭でいますが1頭が実子で1頭は他人?だそう)パンダ。
左のママパンダは白浜にいた梅梅さんが日本に来る前に産んだパンダさん(奇縁)です。
しばらくしたら手前の子以外は爆睡モードに↓
あなたは眠くないの??
へへっ(って言ってるように見えた)
パンダ教育村というちょっとした展示施設もあります。
ビデオが面白くて皆笑ってました(下のパンダちゃんの足・・・)。
人が少ないのでガラス張りの室内にいるパンダも涼しいところで座って見られます。
近い距離でじっくりとパンダたちを見ることができます。
成都基地とおなじ「お静かに」看板もありましたが、あそこと比べなくてもホントに静かです。
ずっとでも見ていられますが、3時間くらいでかなり満足しました(だいたい皆30分くらいで去っていくのですが(^-^;)
そろそろ時間なので、永浜、また来るね!と次に向かいます。
この山の奥には野生のパンダがいるのかな。
熊猫谷からの移動は?
人がいないとは聞いていましたが、本当にほとんど人が来なかった熊猫谷。
たまにちょっとした集団が来たと思ったら30分くらいで見終わっていなくなる感じです。
これは誰かが乗ってきたタクシーに乗って帰るなんていうことはできなさそうだなぁと、次回のためにも帰り際インフォメーションでタクシーを呼んでくれるのか聞いてみました。
するとこちらではタクシーは呼べないし、もし呼んでも全然来ないと思う・・・というお返事(-_-;)
滴滴(中国版Uber)で自分で呼んでねと言われてしまいました。
外に出てから、タクシーを待つ間に、バス停があるので見に行ってみました。
この商店街のようなところ(ほとんど人はいない)にバス停があります。
全然バスが来る気配もなく、そもそもこっちは街中へ出るためには反対側のバス停で、対向車側はどれがバス停かも謎でした。
近くのお店の人に聞いてみても、バスは全然来ない・・・ようなことを言っていました(多分)。
タクシーも全然通らないし、バイクタクシーのようなものに乗るしかないのかも?!
でも一人旅ならともかく一応子連れだし、
迎えに来ようか?と提案してくれた行きのタクシーの運転手さんが神に思えてきました・・・。
次回からは滴滴(中国版uber)で車を予約しておくことにします!
このあたりは、熊猫谷に行かれる皆様どうしているのでしょうか?
他になにかあれば教えてくださると嬉しいです!
都江堰景区見学編に続きます。