アメリカの鉄道 アムトラックが運行する高速鉄道 アセラエクスプレス(Acela Express)は
ボストンーニューヨークーフィラデルフィアーワシントンDCを結ぶ特急です。
普段はビジネス客が多いそうでアメリカ版の東海道新幹線?というイメージです。
実際アメリカの飛行機はチェックが厳しいので面倒くさいですが、アムトラックは手荷物チェックなどもなく乗り降りがとても楽で便利です。
公式サイトからの予約もスムーズで、早めに予約するとかなりお値打ちな値段で購入できました。
予約の方法と実際に乗車した時のことを書いています。
アメリカアムトラック(Amtrak) アセラエクスプレス 予約方法
特にアセラ特急だけに限ったものではなく、アムトラックのほかの電車でも予約方法は基本的に同じです。
ここではNY(Penn Station)からワシントンDC(Union Station)間を例にしています。
まずは公式サイトにアクセスします
>>>Amtrak
左から片道(One-way)か往復(Round-Trip)かを選び、出発駅と到着駅を入力します。
アメリカは駅の名前が都市名ではなくて例えばNYだと中心の駅名はPenn Stationだったりしますが、アムトラックの入力画面では都市を入力すると選択肢がでてきます(この例だとWashiと入れるとワシントンDCが選べるようになる)のでそこから選ぶと便利です。
右側で日付・人数・時間帯を選択して 緑色の FIND TRAINSをクリックします。
すると一覧表示されますので希望の列車を選びます。
実際アセラ特急以外でも30分程度しか所要時間が変わらないのに、かなり値段が安いものもあります(のぞみとこだまみたいな感じ)。
まぁ今回はアセラを選ぶとします。
赤丸をつけた SAVER という料金が一番お値打ちです。
早めの予約じゃないとなかなか出てこないときもあります。
この値段の違いを簡単にまとめると
- SAVER 購入後24時間以内のみキャンセル返金可能 それ以降のキャンセルは25%手数料で残りは後日使えるバウチャーとなり返金はされない
- VALUE 8日前まではキャンセル変更可能 7日前からは手数料が25%かかり残りは返金可
- FLEXIBLE 変更キャンセル可能ないわゆる通常料金
- PREMIUM ファーストクラス車両のチケット 食事もつくらしい
という感じでしょうか。
予定が決まっていたらSAVERがあればラッキーです。
時期によってはもっと安い場合も多いそうですね。
希望の電車を選んで ADD CART(カートに入れる)を押すとログインかログインせず購入かを選べます。
ここではログインせず購入する場合を例にします。
GUESTのところに個人情報を入力していきます。
名前はまぁ良いとして、ここで注意すべきなのが電話番号入力です。
最初デフォルトだとアメリカかカナダの電話番号にチェックがされています。
日本の電話番号を入力する場合はこのチェックを外してから入力します。
チェックを外すと下の画面になりますので以下のように記入します。
メールを入れるところのすぐ下は運休や遅延の場合の連絡先ですが、わたしが予約した時は日本の電話番号だとテキストメール(SMS)は不可でメールアドレス宛しか選べなくなっていました。メールアドレスで大丈夫だと思います。
そのすぐ下は保険の案内(セールス?)です。
まぁ安いので入ってもいいのかも知れませんが、実際電話などが必要だろうし、わたしには無理・・・じゃなくて不要かと思って無視しました。
全て記入してチェックしてCONTINUEをクリック
支払い画面になります。
クレジットカード情報と住所の入力になりますが、またここでもデフォルトがアメリカ・カナダの住所となっているので日本の住所を入れるにはチェックを外すのをお忘れなく。
チェックを外すと画面が少し変わって国が選べるようになります。
住所を入力して
右側のTerms and Conditionsを確認してチェックをしてから
すぐ下の緑ボタン(REVIEW PURCHASE)をクリックして確認して支払い完了します。
支払いが済むとすぐに登録したメールアドレスにeチケットとレシートが送られてきました。
pdfファイルなので印刷しても良いし、スマホで表示してもOKです。
わたしは毎回eチケット類は念のためにプリントアウトして持っていきます。
乗車の際はQRコードを席に回ってくる車掌さんに見せればピッとスキャンしてくれてOKです。
アムトラック アセラエクスプレス乗車記
今回乗車したのはフィラデルフィア~ワシントンDC間の2時間弱です。
イメージとしては時間的に東京から名古屋という感じでしょうか。
(日本の新幹線ほどのスピードは出ていません)
フィラデルフィア 30thストリート駅
日曜日の午前中だからか、駅は空いていました。
ちょっとした軽食やお土産屋などもあります。
トイレはとてもきれいで安心して?入れます。
駅は誰でも入れますが、ホームへ行くにはゲートがありチケットを見せないと入ることができません。
列車の時間に合わせてホームへ入場可能になります。
何番線に列車が来るかは駅のあちこちの電光掲示板で確認できます。
フィラデルフィアは地下ホームになっていますのでチケットを係員に見せてエスカレーターで降りました。
同じ列車に乗る人もあまりいないようです。
定刻通りに列車が入ってきました!
アムトラック アセラエクスプレス 車内の様子
アセラ特急の座席はファーストクラスとビジネスクラスに分かれます。
ビジネスクラスという名前ですがこれより下がないので、いわゆる一般席です。
アセラエクスプレスの予約は、座席予約で指定席ではありません。
空いているところに自由に座れば良いとのこと。
アセラもヨーロッパの鉄道のようにquiet車両(静かに過ごす車両)とそれ以外とに分かれていたのでお喋り車両?の方に乗車。
日曜日の午前中なのでガラガラでした。
フィラデルフィアはニューヨークとワシントンDCのちょうど間なので良い席が空いてるかしら?なんていう不安は杞憂でしたが、平日の状況は全然違うのだと思います。
向かい合わせの席でテーブルにおやつを広げてのんびりと過ごすことができました。
アセラ特急は荷物置き場にスーツケースが置けます。
海外で鉄道を利用するときに気になるのが荷物置き場の大きさと有無です。
いつも海外旅行では飛行機の預け無料ギリギリサイズのスーツケース持参なのですが、網棚に乗せるだけの腕力が誰もありません。できれば荷物置き場に置きたいんですよね。
アセラエクスプレスには各車両の端っこ?に専用のスーツケース棚がありました。
大きなスーツケースも余裕で入るサイズです。この日は列車も空いていたので良かったですが、上の方の段に置くとなるとまた大変なんですよね。
各座席の頭上にも飛行機のような荷物入れがあります。
座席の上にはカフェテリアのメニューや車内誌が置いてあります。
ホテルで朝ごはんを食べたばかりなので利用しませんでしたが、予想よりお値打ちで美味しそう。
カフェテリアの周りはこんな感じ。
買ったものをここで食べることもできますね。
無料のお水が飲めるところも。昔の新幹線や特急電車にもありましたよね?
懐かしい雰囲気です。
途中ウィルミントンとボルチモアにも停車しました。
景色を楽しんだりのんびりしていたらあっという間にワシントンDCに到着しました。
ワシントンDCユニオン駅のホームも空いていました。
先頭2両?がファーストクラスでした。
ファーストクラスだと荷物も駅まで運んでくれるようです。
ワシントンDCの駅だから東京駅のような感じを勝手に想像していましたが、予想よりずっと人が少なかったです。
駅も思ったよりコンパクトな作りです。
ホームからまっすぐ駅舎に入って案内板通りにちょっと歩くと地下鉄乗り場でした。
特に段差もなく、大きなスーツケースを持っていてもスムーズに地下鉄ホームまで移動することができました。
飛行機は手続きや手荷物チェックにどうしても時間がかかります。
さらに私は金属探知機になぜか毎回引っかかるので本当に面倒なんですよね(^^;)
サッと乗ることができるアセラ特急はとても便利で乗り心地も良く大満足な移動となりました。
おすすめです!